雨漏りの原因は?[屋根・ベランダ・窓] よく雨漏りする場所と適切な対処法

「水がたれているけど、どこから雨漏りしてるんだろう?」
「うちの雨漏りの原因はなんなの?」
「これって本当に雨漏り?それとも、どこかが故障してるの?」
こんにちは!
みんなの雨漏り修理屋さんの松坂です。
一般の方ではなかなか判断しづらい、雨漏りの原因。
原因を知らないまま間違った方法で対処してしまうと、かえって被害を増やしてしまったり、知らないうちに家全体に影響を与えてしまうこともあるんです。
今日は、そんな雨漏りの原因についての疑問・質問に、プロの雨漏り修理士の私がお答えしていきますね。
雨漏りとそれ以外の水漏れの見わけ方や、どんな業者に依頼すればいいかといったポイントもお伝えしますので、お家の水トラブルでお困りの方はぜひ読んでみてください!
それではさっそくまいります。
【場所別】雨漏りの原因5つ
「部屋の中に水が垂れてる…これって、もしかして雨漏りなのかな?」
雨漏りというと、なんとなく天井から水がポタポタ落ちてくるイメージがありますよね。
屋根瓦が台風で飛ばされたり、棟瓦にスキマができたりと、たしかに屋根の破損による雨漏りはとても多いです。
しかし実は、雨漏りが起きるのは屋根だけではないんです。
下のように、家の中のさまざまな場所で雨漏りする可能性があります。
ここからは、それぞれの場所で起こる雨漏りの事例と対処法を順番に紹介していきます。
雨漏りの原因1:屋根
まずは、先ほどもお伝えした「屋根の破損による雨漏り」。
「あ! 雨が降ったとたん、天井から水が垂れてきた。この前の台風で、屋根が壊れたのかな?」というふうに、屋根は雨漏りの原因を特定しやすい場所でもあります。
屋根が壊れた直後ではなく、時間が経ってから雨漏りが始まることもあります。
このようなときは、屋根材の下にしいてある防水シートや、木材の劣化、屋根材そのものの劣化によって、徐々に雨漏りが広がった可能性があります。
屋根から雨漏りしたときの対処法
もしかして屋根から雨漏りしているかもしれないけど、自分で屋根に登ったりできないし…どうすればいいの?
屋根からの雨漏りに心当たりのある方は、1度屋根の修理業者に調査してもらいましょう。

プロの職人が屋根に登ったり、屋根裏を点検したりして、雨漏りしている箇所を特定してくれます。
屋根の雨漏りを、一般の方が自力で直すことはできません!
ただし、このような調査は経験を積んだ職人だからできるものです。
高所作業には転落の危険がつきものですし、屋根材の知識がない状態で屋根に登ると、かえって屋根を傷めてしまう可能性があるんです。
たとえば瓦は踏み方を間違えると、カンタンにわれてしまいます。
間違っても自分で屋根に登るのはやめましょう!
屋根を長持ちさせるには?
屋根材にもよりますが、10年程度で1度メンテナンスをした方が長持ちすると言われています。
屋根材がスレートの場合、定期的な塗装によって長持ちさせることが可能です!
くわしくは当サイトの別の記事、スレート屋根の雨漏りの原因8つをご参照ください。
雨漏りの原因2:ベランダ
「ベランダが原因で雨漏りすることなんてあるの!?」と思われるかも知れませんが、実はよくある雨漏りの原因のひとつなんです。
風雨にさらされることが多いベランダは、排水管や笠木(かさぎ)など、劣化しやすい部分が多くあります。
そんなベランダの雨漏りの対処法を見ていきましょう。
ベランダの雨漏りの対処法
ベランダの雨漏りは、正直に申し上げて原因がかなり見分けにくいです。
中の配管が破損しているなど、表面上は変化がわからないことが多いからです。
「なんとなくベランダの水はけが悪いなあ…」と思ったら、気のせいでもかまいません。
1度業者に点検してもらうことをオススメします。
電話の際、「ベランダのどの部分がおかしい」という情報を、なるべく細かく伝えるようにしてくださいね!調査がスムーズに進みます。
当サイトの別の記事で、ベランダから雨漏りしたときの対処法をくわしく説明しておりますので、気になるかたは見てみてくださいね。
雨漏りの原因3:窓サッシ
窓枠からの雨漏りは、築10年以上の物件で起きやすい住宅トラブルの1つです。
古くなった建物では、外側の出っ張っている部分や壁との接続部分にどうしてもスキマができてしまうんですよね。
このようなスキマから雨水が入り込み、家主が不具合に気づく…というパターンが多いです。
「窓のある家で生活する以上、経年劣化はつきもの」と考えて、問題が発生した箇所をその都度修理しましょう。
窓枠の雨漏りの対処法
窓枠からの雨漏りは、コーキングのひび割れから雨水が入ることが多いです。
なので、まずはサッシ周りのコーキングをチェックしてみてください。
窓枠のコーキングはプロに依頼することをオススメします。
一般の方ができるのは、ぞうきんを使った応急処置までですので、注意してくださいね!
くわしい修理方法は、当サイトの別の記事サッシの雨漏り:原因と対策で解説しています。
こちらもあわせてお読みください!
雨漏りの原因4:天窓
天窓は家の中でも風雨にさらされ、接合部分が多い箇所です。
雨漏りしやすいNo.1と言えるかもしれません。
なぜ天窓窓枠と屋根の間にあるスキマをうめるコーキングが劣化したり、そもそも防水処理がしっかりできてなかったり…。
そもそも天窓の雨漏りが原因で、屋根全体を葺き替えするお宅も少なくないんです。
そんな天窓からの雨漏りですが、窓にたまった結露のしずくと見間違えやすいです。
天窓の雨漏りの特徴は、2つあります。
- 雨が降ると、天窓のガラス付近から雨水が落ちてくる
- 周りの壁/木材/天井にシミができている
くわしくは屋根の修理業者を呼んで、調べてもらいましょう!
ですが、やっぱり天窓から光の差し込むお家はとても素敵です。
天窓と長く付き合うためにも、雨漏りしたときの修理方法とメンテナンスのコツを抑えておきましょう。
天窓の雨漏りの対処法
天窓の修理は、屋根にのぼっての作業になります。
まずは窓枠付近に溜まったゴミを掃除して、ゴムパッキンや防水シートが劣化していないか見ていきます。
高額になりがちな天窓の修理ですが、私たちはなるべく問題の箇所だけをピンポイントで直す部分修理をご提案しています!
雨水が内部まで浸水している場合は、残念ながら屋根全体の修理になってしまいます。
あなたの費用を抑えるためにも、天窓の雨漏りに気付いたらなるべく早いうちに業者に連絡するようにしてくださいね!
天窓の雨漏りについてという記事で、チェック方法をくわしく説明していますので、こちらもあわせて読んでみてくださいね。
雨漏りの原因5:外壁
外壁からの雨漏りは、見過ごしやすい住宅トラブルのひとつです。
たとえば屋根の破損であればひと目でわかりますが、外壁はそうはいきません。
というのも、外から見ると気付かないほどの細いヒビでも、1枚壁を割ってみたら大きなヒビだった…ということがあるからです。
そんな一般の方では見分けにくい外壁の雨漏りの対処法を見てみましょう。
外壁の雨漏りの対処法
外壁の雨漏りは、まずはヒビ割れの深度を見ていきます。
これによって、壁自体がどの程度劣化しているか、壁内が腐っているかを見極めて、部分修理か全体修理かを判断することができます。
ヒビ割れが部分的かつ家への影響が少ない場合は、コーキングによる部分修理で対応可能です。
築20年以上のお家で、被害が1箇所ではない場合は、全体修理や補強のための塗装を提案することもあります。
どのような修理が必要になるかは、みんなの雨漏り修理屋さんをはじめとする、外壁の調査も行っている修理業者に見てもらうのがオススメです。
勘違い注意!それ、雨漏りじゃないかも
「部屋の中に水が落ちてきた…これは雨漏りに違いない!」
ちょっと待ってください!
家の中が水浸しになってしまうのは、何も雨漏りだけが原因ではありません。
ここからは、雨漏り以外の3つの水トラブルについてご紹介します。
(1)結露
気密性の高い住宅や、排水が弱い住宅では、雨漏りではなく結露によって水が溜まっている可能性があります。
窓から壁に水が染み込んでしまうと、とくに雨漏りとの見分けがつきにくいんですよね。
湿気が多い住宅で、窓の近くが濡れていたときは、換気しつつ1度様子をみてみてください。
どうしても湿気や水溜まりが消えないときは、雨漏り修理業者に依頼しましょう。
(2)漏水
天井や壁に配管が通っている場合は、配管からの漏水によって雨漏りのような状態になることがあります。
配管まわりに水が漏れているときは、1度水道メーターを確認してみましょう。
水が出ていないのにメーターが回っている場合は、配管から水漏れしている可能性が高いです。
マンションやアパートではとくにこうしたケースが多いので、注意深く水道メーターを確認してみてくださいね!
(3)屋根掃除後の雨漏り
屋根を掃除したあとに落ちてきた水を、雨漏りに見間違えてしまうこともあります。
屋根掃除のときにホースを使って掃除しませんでしたか?
どのように掃除をしたか見直してみてください。
というのも、屋根は上から降る雨水を侵入させないような構造になっています。
そのため、屋根は下から上がってくる水や、水圧が強い水には弱いんです。
- 地面から屋根に向かって、ホースなどで屋根に水をかけなかったか
- 高圧洗浄機や水圧の強いシャワーで屋根を掃除しなかったか
屋根を掃除するときは、この2点に注意してみてくださいね。
こういう時は業者に依頼した方が良い!
雨漏りしたときに、自力で直すか業者に頼むか、悩んでしまう方は多いと思います。
屋根修理は高額になりやすいですから、安く済ませられるならそれに越したことはないですよね。
そこで、屋根修理専門家からみた業者に依頼したほうがいいケースを3つご紹介します!
何回も修理してるけど治らない
雨漏りの原因が特定できていない可能性があります。
調査無料の業者をみつけ、最低でも3社から見積もりを取りましょう。
調査の結果や施工内容を確認して、信頼できる会社を見つけるところからはじめるといいですよ。
新築なのに雨漏りする
築1年未満で、大きな災害などに合ってない場合、施工不良の可能性が。
新築の場合、住宅瑕疵担保責任保険というのがあり保険で修繕が可能です。
建築会社に連絡をとり、対応してもらいましょう。
業者の言い分に不安がある
いちど雨漏り修理をしたにもかかわらずまた雨漏りした場合、残念ですが悪徳業者に当たってしまったのかも。
- 原因をはっきり言わない
- 施工内容が簡単すぎる
こうした業者は要注意です。
もちろん、雨漏りの部分修理であれば1時間せずに直ってしまう場合も少なくありません。
そうした場合は、原因や施工の過程を詳しく聞いてみましょう。
スムーズに答えられない業者は、要注意です。
雨漏り修理業者はどうやって選ぶ?
大切なのは、雨漏りの部分修理に対応してくれる業者を選ぶということです。
雨漏りの修理を考えているのであれば、なおさらです。
リフォーム会社や大工さんに依頼することもできますが、「修理」という観点から見ると、やめたほうがいいですね。
その理由は以下の通りです。
- リフォーム会社
雨漏りの調査部署がない限り外注に出すことが多いので、中間マージンとして料金が高くなる可能性があります。 - 大工さん
一概には言えませんが、全体修理を提示されることも。
数社見積もりをとったほうが安心です。
業者選びについては下のページでくわしく説明していますので、こちらもぜひ参考にしてみてくださいね!
みんなの雨漏り修理屋さんの施工事例
それでは最後に、当社の施工事例をご紹介します。
雨漏りにお悩みの方、修理をご検討中の方はぜひ参考になさってください!
窓のコーキング修理事例
2022年7月20日、窓の雨漏り修理に伺いました。
お客様によると、数ヶ月前から窓付近で雨漏りが発生していたとのこと。最近特に悪化しているものの、原因がよくわからない…と困惑されたご様子でした。
さっそく現地調査を行ったところ、コーキングの劣化が原因と判明いたしました。見積もり後に防水コーキングを行い、無事雨漏りが解決いたしました✨被害が拡大する前に修理できてよかったです!
瓦屋根の漆喰補修事例
2022年6月29日、瓦屋根の雨漏り修理に伺いました。
お客様のお宅では、1週間ほど前から雨漏りが発生していたそうです。屋根からの雨漏りだと予想はしつつ、見た目には異常がなかったため心当たりがなく不安に思っていらっしゃった…とのことでした。
現地にて調査したところ、屋根の漆喰が劣化していることが発覚。こちらが雨漏りの原因でした。漆喰の塗り直しを行い、無事修理完了です!お客様にもご安心いただけたようでよかったです✨
天窓の防水処理事例
2022年5月15日、天窓の雨漏り修理に伺いました。
「2階の天窓からシミみたいに水が広がっている…」とお困りのお客様からご相談をいただきました。天窓のどこから雨漏りしているのか、どのような修理が必要なのかわからない…と大変お悩みのご様子でした。
現地調査を行い、原因が防水シートの劣化だと特定いたしました。防水シートの交換を行い、無事雨漏りを解消できました!「大規模な修理をせずに済んだ…」と、お客様にもご安心いただけてよかったです✨
まとめ:雨漏りの原因は場所ごとに見極めを!
いかがでしたか?
「どこから雨漏りしてるんだろう?」と原因を探る時は、下の3つのポイントに気をつけながら、原因を調査してみてくださいね。
- 場所ごとにみて、自分の家と照らしあわせる
- 雨水が原因ではない可能性も考える
- 業者選びは慎重に!
「どんな業者を選べばいいか分からない!」という時は、まずみんなの雨漏り修理屋さんに電話してみるのもひとつの手段です。
ベテランの修理士がお伺いし、屋根の部分修理やメンテナンス、保険の適応方法などを対面でていねいにご説明いたします。

雨漏りの原因がスッキリ分かって、快適な生活を取り戻せることを願っています!