「ガルバリウム屋根」は新築で人気!メリット・デメリットを紹介します

「リフォーム業者に勧められたんだけど、ガルバリウム鋼板屋根ってどんなもの?」
「最近はガルバリウムの屋根が主流らしいけど、どんなメリット、デメリットがあるんだろう…」
こんにちは!みんなの雨漏り修理屋さんの松坂です!
この記事では、冒頭のような悩みをお持ちの方のために
- ガルバリウム鋼板屋根のメリット、デメリット
- 生活はどう変わるのか?
- どのような人にオススメなのか
上記の3点を分かりやすく紹介します。
その他、ガルバリウム鋼板屋根にするときの優良施工業者の選び方も紹介していきますよ。
この記事を読み終える頃には、自分はガルバリウム屋根にすべきがどうか、ばっちりわかっているはずです!
この記事が皆さんの屋根選びの手助けになれば幸いです。
ご予算にあわせた修理プランをご提示します。
ガルバリウムって要するにどんなもの?

まずはガルバリウムとはいったいなんなのか?
というところから解説していきます。
“ガルバリウム鋼板”とは、かんたんに言えば「錆びにくいメッキを塗った鋼の板」のことです。
金属の板はもともと耐久性がとても高いのですが、防錆性のあるメッキを塗ることで、さらに強くしたのがガルバリウム鋼板です。
ちなみに錆びにくいメッキは『アルミ亜鉛合金』というもので、
- アルミニウム…55%
- 亜鉛…43.3%
- シリコン(ケイ素)…1.6%
の3点からなっています。
ガルバリウムの特徴

ガルバリウムの特徴として、
- 金属なのに軽い
- 錆びにくい
- 耐久性が高い(25~30年程)
- 安い
という点があります。
その高い耐久性や防錆性を活かして、屋根のほか外壁や雨樋、ベランダ周りにも用いられる素材です。
厚みは違いますが自動車や船にも使われていて、その用途は多岐に渡ります。
そんな色々な所で大活躍しているガルバリウムですが、屋根材として使用するとどのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか?
次の章で詳しく解説していきます。
ガルバリウムの屋根にしたらどんな生活になる?

このトピックでは、「屋根を葺き替えてもらったあとで後悔したくない!」というあなたのために、屋根材がガルバリウムだったらどんな生活になるのか、イメージしていただくためのトピックです。
ガルバリウム屋根のメリット・デメリット両方を解説していきますので、ぜひ読んでみてくださいね!
新築の家はもちろんですが、リフォームだって安い買い物ではありません。
実際住んでみたらどうなるのか、できるだけ具体的にシュミレーションしておくのがおすすめです。
まずはメリットから紹介していきましょう。
ガルバリウム鋼板屋根のメリット
ガルバリウム屋根のメリットは、大きくわけて4つあります。
それぞれくわしく見ていきましょう!
メリット1:地震が起きても安心!高い耐震性
屋根材にガルバリウムを使用することで、耐震性が高くなり、地震に強い家になります。
先にも紹介した通り、ガルバリウム鋼板は金属でありながらとっても軽い素材。
日本のポピュラーな屋根材、和瓦の1/6〜1/10程の重さしかありません。
家の一番高いところである屋根を軽い素材にすることで、家の重心を下げることができるんです。
その結果、揺れが起こっても家を支える部分(基礎部分や柱)に負担がかからず、地震に強い、丈夫な家になるんです。
家が倒壊するのは屋根のせいだけではありませんが
- 同じ場所
- 同じ構造
の家であれば、屋根は軽い方が地震に強くなります。
メリット2:強風がふいても安心!風災に強い
ガルバリウムは地震のほか、台風、突風、竜巻などの風災にも非常に強いです。
その秘密は施工方法にあります。
ガルバリウム屋根は鋼板の1枚1枚をかみ合わせて施工するため、ズレたり、飛ばされたりということ起こりにくいんです。
強い風がふいても安心の屋根になります。
メリット3:耐用年数は25年〜30年以上!高い耐久性と防錆性
ガルバリウム鋼板屋根は耐久性が非常に高く、耐用年数は25年〜30年と言われています。
同じく屋根で使われるスレート(粘土とセメントでできた屋根)の寿命は10年〜20年ですので、10年〜15年ほど長持ちする計算です。
とはいえ、継ぎ目や周辺部品は紫外線で劣化してしまいます。長く住んでいれば強風で飛ばされたものが屋根に当たる可能性だってあるでしょう。
ガルバリウム屋根の寿命は25年〜30年ではありますが、10年に一度は業者に屋根の状態をみてもらうことをおすすめします。
メリット4:見た目がスッキリ!デザイン性が高い
これは好みの話ですが、見た目がすっきりとした印象になるので、都会的な雰囲気の家にしたい方にはピッタリな屋根材になります。
瓦のように凹凸がなく、基本的に同色で統一するので見た目に統一感があります。スッキリとした印象になりますよ。
ガルバリウム鋼板屋根のデメリット
ガルバリウム屋根のメリットは、大きくわけて4つあります。
それぞれくわしく見ていきましょう!
デメリット1:夏は暑くて冬寒い?断熱性が低い
ガルバリウムのデメリットとして、断熱性の低さが挙げられます。
金属だから熱が伝わりやすいんですね…。
でもこちらはご心配なく。
- 断熱材
- 断熱効果のある鋼板
によって、このデメリットは回避できます。
屋根材にガルバリウム鋼板を使用するときは、断熱材も使用して施工することが一般的になっています。
また、鋼板の表面に熱を遮る塗料が塗ってあるものや、断熱効果の高い素材を裏面にいれた商品が新たに登場しています。
商品や施工技術の発展によって、このデメリットは解消されつつあると言えます。
デメリット2:雨音がうるさい?低い防音性
次に、防音性の低さによる雨音のうるささです。
ガルバリウム鋼板は薄くて軽いため、とても振動が伝わりやすいんです。
すなわち、空気の振動である音も伝わりやすい、ということになり、雨音も大きく聞こえてしまうと言うわけです。
よく聞くデメリットですが、正直、気になる人は気にある、程度の違いしかないことがほとんどです…。
先にも紹介したように、屋根にガルバリウム鋼板を用いる場合は断熱材を、断熱コーティングがしてある鋼板を使うときは音を吸収する吸収材を併用することが一般的だからです。
断熱材や吸収剤によって、ガルバリウム鋼板の防音性の低さは充分に解消されます。
ですが、雨音はほとんど気になりませんでした…。
デメリット3:湿気がたまって結露の原因に?通気性が悪い
ガルバリウム鋼板は、断熱性を高めるために隙間なく設置するため、湿気が外に逃げにくく、結露しやすいとうデメリットがあります。
しかしこの通気性の悪さは、施工時に通気層を作ることで改善することが可能です。
きちんと通気層が作られていれば、湿気や暖気が溜まって結露だらけ…という状況になることは考えにくいです。
デメリット4:錆びにくいが、錆びることもある
ガルバリウム鋼板は非常に錆に強い素材。
しかしあくまでも金属なので、やはり錆びる時は錆びてしまいます。
潮風に晒される海岸地域のような場所では、スレートや瓦など、そもそも錆びない屋根材にするか、メンテナンスをこまめに行うなど注意が必要です。
また、ガルバリウムの錆びの中には、施工の不備による錆びも多いのが現状です。
施工時に作業員が傷を付けてしまったり、切断時に出た鉄粉が付着したままになっていると、錆の原因になってしまうのです。
結論!ガルバリウムの屋根はこんな人におすすめ!

ここでは、これまで紹介してきたことをふまえてガルバリウム鋼板の屋根はどんな人にオススメかを紹介していきます。
下で紹介する4つのタイプに1つでも当てはまるなら、ガルバリウムの屋根はオススメです!
(1)耐震性や防災性を高めたい方
紹介した通り、ガルバリウム鋼板屋根はその軽量性で家の耐震性を高くし、かみ合わせて設置する施工方法によって風災に強くなります。
ご存知の通り、日本は地震や台風の多い地域です。耐震性、防災性を高めたいに人にはオススメの屋根材と言えます。
(2)塗り替えや葺き替えの回数を最小限にしたい方
ガルバリウム鋼板は耐用年数が25〜30年と長いため
「塗り替えや葺きかえの手間やコストを抑えたい!」
という人にはうってつけです。
しかし先にも紹介した通り、継ぎ目や周辺の部品は紫外線によっても劣化してしまいます。
10年に1回は業者を呼んでメンテナンスした方が安心でしょう。
(3)見た目をスッキリさせたい方
カルバリウム鋼板屋根は基本的に同色で統一し、同じ規格のものを貼り合わせて設置します。そのため、凹凸がなく、統一感のある、シャープな見た目になります。
ガルバリウム屋根の、シャープな見た目が好みに合う方にはおすすめです。
(4)アスベストが入ったスレート屋根を低コストでリフォームしたい方
「アスベストの入ったスレート屋根を低コストでリフォームしたい!」
そんな方にはカバー工法がおすすめです。
カバー工法とは、既存の屋根を残したまま、その上に新しく屋根を取り付ける工法のことです。
わかりやすく言うと、屋根が二重になるということですね。
アスベスト入りのスレート屋根を囲い込むことで、飛散を防ぐことができます。
おすすめする理由はズバリ費用面。
アスベストを撤去するとなると、多額の費用かかります。
なぜなら、下に記載したものが必要になってくるからです。
- 責任者の「石綿作業主任者技能講習」の受講
- 作業員全員の『特別教育』
- 飛散を防ぐための養生費
- アスベストそのものの処分費用
アスベストは少量でも健康被害を引き起こす危険なもの。
その取り扱いには充分に注意する必要があり、特別な講習や教育、処分費が必要になるのです。
カバー工法であればアスベストの屋根を撤去することなく、その飛散を防ぐことができます。
費用を大幅に抑えられることから、カバー工法がおすすめなんです。
ただし…。
オススメしておいてなんですが、適切な工事は屋根材の状態や築年数などによって変わります。
薬剤でアスベスト飛散を防ぐ「封じ込め」がベストな場合もあれば、お金がかかったとしてもしっかり除去するのがベストな場合もあります。
信頼できる屋根業者を見つけ、これから家にどれだけお金と時間をかけたいのか、ライフプランを踏まえた上で相談するのがよいでしょう。
コストだけでなく、総合的に判断することが必要です。信頼できる屋根業者はこの後紹介する方法で見極めてみてください。
雨漏りが原因でリフォームを考えていたのなら
もし雨漏りが原因でリフォームを考えている場合は、全面葺き替えにしなくても部分修理という手があります。
屋根全てを補修するリフォームは大規模なリフォームになるため、その費用も大きくなりがちです。
雨漏りしている部分だけ補修する部分修理であれば、その費用を大幅に抑えることができます。
みんなの雨漏り修理屋さんでは雨漏りの部分修理も承っています。
無料の雨漏り診断も行なっているので、まずはお気軽にご相談いただければと思います!
施工が悪いとデメリットだらけに…

ここまでメリットやガルバリウムをオススメしたい人を紹介してきましたが、ガルバリウムは施工が命です。
工法を理解していなかったり、技術のない業者だとガルバリウムのメリットを活かすことができません。
施工が悪いと、ガルバリウムの恩恵をほとんど受けられないばかりか、デメリット詰め合わせセットのような屋根になってしまいます。
そうならないためにも、業者選びはとっても重要なんです。
どうすれば良い業者を見極められるか、このあと解説していきます。
ガルバリウムは施工が命!優良業者の見きわめ方

ここからは優良業者の見極め方を紹介していきます。
先にも紹介した通り、ガルバリウム鋼板は施工がきちんとしていないと、その恩恵を最大限に活かせず、デメリットばかりの屋根になってしまいます。
いいお家を作るためにも、業者選びはとっても重要なんです。
優良業者を選ぶためのポイントは4つです。
それぞれ、くわしく解説していきましょう。
1. 相見積もりを取る
見積もりを取るときは必ず2〜3社から見積もりをとって見比べましょう。
相見積もりを取ることで、次の2つのことがわかるからです。
- 今回のケースの相場
- 必要な工事
明らかにほかと違う工事内容がある場合は要注意です。
どのような工事で、なぜ必要なのかをしっかり確認しましょう。
2. 見積もり内容が具体的かをチェック
見積もり内容は具体的に書かれているか、またその内容を詳しく説明してくれるかをチェックします。
見積書の内容が商品やメーカー名まで具体的に書かれていて、かつ詳しく説明してくれれば、信用できる業者の可能性は高いと言えます。
しっかりチェックしましょう!
依頼するのは絶対に避けましょう!
3. 「メンテナンス不要です」「錆びません」と言う業者には要注意
説明してきた通り、ガルバリウム鋼板はメンテナンスの頻度が少なく、錆びにくい屋根材ですが、メンテナンスが不要でもなければ、錆びないということもありません。
このような嘘の情報で契約させようとしてくる業者には注意が必要です。
もう一度書いておきますが、ガルバリウム鋼板は頻度は少ないですがメンテナンスは必ず必要
ですし、錆びるときは錆びます。しっかり頭に入れておきましょう。
4. 訪問業者は避ける
実はリフォームトラブルのほとんどは、玄関先に営業に来るような訪問業者によるものなんです。
「お宅の屋根が痛んでいるように見えます。ぜひ点検させてください」
と来るのは点検商法という悪質商法です。
消費生活センターでも注意を呼びかけています。
▶︎国民生活センター:「大雪で歪んだ」などと自宅の不具合を指摘して不安をあおる「点検商法」-高齢者を中心に、自宅を大切に思う気持ちにつけ込まれています
このような訪問業者には絶対に依頼しないようにしましょう。
まとめ
ガルバリウム鋼板のメリットやデメリット、優良業者の見極め方を紹介してきました。
せっかく依頼するのですから、いい業者をきちんと選び、依頼してくださいね。
雨漏りが原因でリフォームを考えていらっしゃる方は、部分修理で対応できる場合もあります。
無料の雨漏り診断も行なっているので、一度みんなの雨漏り修理屋さんの無料相談に、お気軽にお電話くださいね。
この記事がみなさんの屋根選びの手助けになれば幸いです。
いいお家になることを願っています!
ご予算にあわせた修理プランをご提示します。