自分でできる雨漏り応急処置のコツと、修理を安くすませる方法

「突然の雨漏りで困った! 床も濡れるし、とりあえず少しでも被害をおさえたい」
「自分で雨漏りを止められるかな? なるべくお金もかけたくないし…」
こんにちは!みんなの雨漏り修理屋さん、松坂です。
突然の雨漏り、ほんとうに困ってしまいますよね。
今日は「家の中がビショビショなこの状況を、なんとかしたい!」という方のために、応急処置の方法をご説明していきます。
あなたがすぐに応急処置ができるよう、具体的にお伝えしていきますね。
雨漏りというのは、放っておくと、
・床や天井などが濡れて、建物が腐ってしまう
・カビが発生して、健康にも悪い
などの悪い影響がでてきます。
時間がたてばたつほど家が傷んでしまい、家の資産価値もさがってしまうんです。
ですが、自分でできる応急処置をしておくだけでも、その後の被害を小さくおさえられます!
あなたの家を雨漏りから守るためにも、ぜひ参考にしてみてください。
「自分ではどうしようもできなそう…。」
「とにかく、一刻も早く雨漏りを止めたい!」
という方は、私たちみんなの雨漏り修理屋さんにご相談ください。
雨漏りから大切な家をいち早く守るために、応急処置だけでもすぐにお伺いします!(ご相談・見積は無料です)
目次
雨漏りしやすい4つの場所とは?

屋根
雨風の影響をもっとも受けやすい屋根。雨漏りがいちばん多く発生する場所でもあります。
瓦やスレート屋のヒビ割れ、経年劣化などが原因です。また、大雨や台風が引き金になって発生することも多いです。天井などからポタポタと水が落ちてくる場合は、屋根からの雨漏りの可能性が高いです。
ベランダ
防水シートの劣化、経年劣化が主な原因。人が歩くので、傷みやすい場所です。
- 排水口が詰まる
- 雨水がきちんと流れなくなる
- ヒビなどから雨水が侵入
という流れで雨漏りすることも。
窓
窓ガラスと窓枠のスキマから水が侵入します。
- 窓ガラスと窓枠のサイズが合っていない
- シーリング材の劣化
などが主な原因です。
窓の周りにカビが多いと思ったら、窓の雨漏りを疑いましょう。
壁
- 外壁塗装の剥がれ
- シーリング材の劣化
- 施工不良
などが原因で雨漏りします。
強い雨が吹きつけると、ヒビ割れ部分から雨水が侵入します。
- サッシの枠と防水シートのあいだ
- ちぢんだシーリング剤のスキマ
などからも雨漏りします。
木材などが腐る前に、改善しましょう。
雨水の広がりをSTOP!室内の二次被害を防ぐ応急処置のコツ

雨漏りしやすい場所が分かったところで、まずはじめにやって欲しいのは「家の中の雨漏りに応急処置する」こと。
雨漏りはで最もさけたいのは「二次被害」です。
二次被害というのは、例えばこんな被害のことです。
- 壁やクロス、天井などのしみ
- カビが広がる
- シロアリが発生して、家が傷む・腐る
- 家の資産価値が下がる
- 家の寿命が短くなる
- 漏電
- 火災
カビによる健康被害もあります。
建物が傷むのはもちろん、人間にも被害が及んでしまうのです。
天井から落ちる水は、バケツでキャッチ!床や室内が濡れるのを防ぐ方法
天井にできたシミと、そこからポタポタとしたたりおちる水…。
その雨水が床をびしょびしょに濡らしたり、壁や家具を濡らすのを防ぎましょう。
ここではバケツを使った応急処置をします。
【準備するもの】
- バケツ(または、ボウルやゴミ箱など)
- 雑巾(または、いらないタオル)
- 新聞紙(または、広告紙やレジャーシート)

やり方はとてもカンタンです!
- 雨漏りしている箇所の下に、新聞紙やレジャーシートをしく。
- 雨水が落ちてくる箇所に、バケツを置く。

雨水が溜まってくると、水がまわりに飛び散りやすくなります。バケツの底に雑巾やタオルを置いておくと、その水しぶきを防ぐ効果がありますよ。ただし溜まった水の量が多くなると効果がなくなるので、こまめに水を捨てましょう。
少し手間はかかりますが、他の方法も紹介します。
- 糸をむびつけた釘(くぎ)を天井の雨漏りの部分に刺して、糸の端をバケツの中に入れる。この方法だと、水が飛び散りません。
- ビニール袋を、画びょうや釘などを使い、雨漏り部分の下に固定する。袋の一番下の部分に穴をあけて、雨水がバケツに落ちるようにする。
屋根裏に入れる場合は、雨漏りしている場所を探して、その下にバケツを置きましょう。雨水の室内への浸入を防ぎ、天井が腐るのを防ぐことができます。
天井にシミができると、天井の張替えが必要になることも。なので、天井を雨水から守ることは、費用をおさえることに直結します。
窓まわりの雨漏りは、雑巾で水を吸い取ろう
窓枠やサッシまわりから雨漏りすることもあります。
その場合の応急処置方法を紹介します!
【準備するもの】
- 雑巾(または、いらないタオル)
- ビニールシート(または、ゴミ袋)

- カーテンを外す。
- 濡れてる部分に雑巾を置く。
「雑巾で水を吸い取る」イメージで、やってみてください。
カーテンは、濡れ続けるとカビがはえるので早めに取り外しましょう。
濡れている窓枠の下にビニールシートを敷くと、雨水の広がりをおさえられるので、尚良いでしょう。
屋根の応急処置と注意ポイント

これから、屋根の上での応急処置について、具体的にお伝えします。
その前に。
じつは屋根の応急処置には大きなリスクがあるって知っていましたか?
まずはその危険性から、お話しさせてください。
私たちのもとには「自分で屋根を修理しようとして、ケガをしてしまったから専門家に頼みたい」という相談が、月に数件よせられます。
プロの建築作業員の方でも、屋根からの転落する人が後をたちません。
▶参考資料:No more!墜落・転落災害@建設現場 - 厚生労働省
平成28年度、建設業における墜落・転落の死亡事故は134人。そのうち約30%が、屋根・梁からの転落です。つまり1年で40人ほどのプロの作業員が、屋根から落ちて亡くなっているんです。
(しかもこれは、公式に発表されている数なので、実際はもっと多いはずです)
しっかりと足場を組んだプロでも事故を起こすのです。素人が危険なのは、言うまでもありません。
なので、ひとりではやらないでください!
最低でも2人以上でやるべき作業です。また、体力や、ある程度の技術力が必要です。
「屋根の応急処置をしないと、雨漏りが止まらない!」という場合は、以下の条件を満たし、安全に気をつけて行ってください。
- 雨が降っていない
- 風が強くない
- 屋根が濡れていない
- 2人以上で作業する
- 屋根のはじっこは歩かない
とくに、雨で濡れている屋根はすべりやすく、ケガをする可能性が大です。雨が降っている日、屋根が濡れている時は、危険なので絶対に止めましょう。瓦屋根もすべりやすいので注意してください。
その他にも、こんなリスクがあります。
- 屋根に登って人の体重がかかると、瓦やスレートなど屋根の素材が壊れる・ヒビ割れする
- ハシゴの掛け方を間違うと、雨樋が壊れたりケガをする
このように、屋根の上での応急処置は、あなたにとっても、家にとってもキケンな作業なんです。ぜひ十分に注意してください…!
ブルーシートをかぶせるコツと、土嚢袋の上手な使い方
「雨漏りしている箇所がわからない・特定できない」
そんなときに効果があるのが、ブルーシートを使った応急処置です。
ただし、とても危険なのでオススメしません。
もしやる場合は、必ず2人以上でやってください。
【準備するもの】
- ブルーシート(大きめ、できれば4畳以上)
- 土嚢(どのう)袋
- テープ
◆費用の目安
ブルーシート |
1.8m×1.8m 500円〜 2.7m×2.7m 800円〜 |
---|---|
土のう袋 | 1枚15円〜 |
※インターネットで調べた、おおよその目安です。
- できるだけ広い範囲にブルーシートを被せる
- 土・砂利の入った土嚢袋を置いて、ブルーシートが風で飛ばさえないように固定する。
こう書くとカンタンに思えますが…、とても難しくて危ない作業です!
【注意ポイント】
- 土嚢袋の中身は、細かい砂はNG。雨が降ると泥水になってしまい、袋から流れ出てしまうのでやめましょう。
- ロープやひもで固定するのはNG。家を傷つける可能性があります。
もし雨漏りの箇所が「だいたいこのへんだ」とわかっている場合は、その箇所よりも上の部分をブルーシートで覆いましょう。
【安全に、効率よくやるコツ】

上の図をご覧ください。
ビニールシートの端に、2メートルほどの細長い木の板を置きます。
その後、木の板の両端に土のう袋を置きます。
このやり方だと、土のう袋の数が少なくて済むんです!
つまり…
- 屋根の上に運ぶ数が少なくなる
- 屋根にかかる負担が減る
- シートが風であおられにくくなる
という大きなメリットがあります。
重い土のう袋を屋根の上に運ぶのはタイヘンですから、1つでも少ない方がいいですよね。また、ブルーシートの四辺・端をおさえられるので、強い風が吹いてもあおられにくくなります。
窓の外にベニヤ板を打ち付けて、雨風をブロックする方法もあります。
カンタンで効果もあります。ですが最近の住宅には雨戸が無いことも多く、ベニヤ板で固定することが難しいため、なかなかこの対策ができません。
おおきなケガや事故につながりますので、十分に注意しましょう!
不安な場合は一度「みんなの雨漏り修理屋さん」に相談してみてくださいね。
気を抜くと失敗する!ミスをしない防水テープの使い方
雨漏りしている場所がわかっている場合に、効果があります。
防水テープを使って、雨の侵入を一時的にストップさせます。
次の3種類の屋根に有効です。
- スレート屋根
- トタン屋根
- 陸屋根(フラットルーフ)
【準備するもの】
- 防水テープ
- 雑巾
◆費用の目安
防水テープ |
48mm×10m 300円〜 19mm×2m 200円〜 |
---|---|
雑巾 | 家にあるもの or 1枚50円〜 |
- 雨漏りしている箇所のまわりを、雑巾できれいにふく
- 空気が入らないように、(雨水の流れる方向の)下から上に向かってテープを貼る
【注意ポイント】
- ホコリや砂、油分などが残っていると、テープがしっかりくっつかないので、剥がれやすくなります。雨が降っている間もNGです
- 貼るのは原因箇所のまわりだけに。欲ばって広い範囲に貼ってしまうと、雨漏りの経路を変えてしまって別の箇所から雨漏りが発生!なんてことにも。見栄えも悪くなります。
スキマをしっかりふさぐ!コーキングの使い方

コーキングも、雨漏りしている場所がわかっている場合に効果があります。
ただし、素人には扱いが難しいので、正直あまりオススメはできません。
【準備するもの】
- 防水コーキング剤
- コーキングガン
- マスキングテープ
- 雑巾
- プライマー
- カッター
◆費用の目安
防水コーキング(シーリング)剤 | 330ml 300円〜 |
---|---|
コーキングガン | 200円〜 |
マスキングテープ | 100円〜 |
プライマー | 700円〜 |
- 雨漏りしている場所のまわりを、雑巾できれいにふく
- マスキングテープを、原因箇所のまわりに貼る
- プライマーを塗る
- プライマーが乾いたら、コーキングを塗る
- コーキング剤が乾く前に、マスキングテープをはがす
※プライマーとは、コーキング剤をくっつきやすくする塗料のこと
【注意ポイント】
- コーキング剤がよけいなところにはみ出ないように、マスキングテープをしっかり貼りましょう。
- まちがった場所に塗ると、雨漏りを悪化させてしまう。
- 雨水の通り道が変わってしまい、別の場所から雨漏りすることも。
ひとりは危険!屋根の応急処置は2人以上でやるべき理由

繰り返しになりますが、もし屋根の上で作業する場合は必ず2人以上でやりましょう。
屋根に上るときに、補助をする人が必要です。
また、ケガをしたときに助けてくれる人がいないと危険ですよね。
屋根の上で作業するリスクと、やってはいけないこと
- 高さ1メートルでも、打ち所が悪いと重症になる。
- 高さ3メートルの1階の屋根から落ちても、死亡する。
- 屋根について知らない人が屋根に登ると、屋根を壊してしまう可能性が高い。つまり、新たに雨漏りを発生させる可能性もある。
- 防水テープやコーキングのやり方が雑だと、雨漏りの症状がひどくなる。
屋根の上でやってはいけないことも書いておきます。
- むやみやたらに、釘を打たない
- 瓦の「山」=波型の頂上部分を踏まない
- コーキング剤を大量に使わない
釘(クギ)を打ち直したり、新しく打ったりすると、空けてはいけない部分に穴を空けてしまいます。そうすると、その穴から雨水が侵入します。注意してくださいね。
水漏れや結露なのに、雨漏りだと勘違いしていませんか?
ここでもうひとつ、大事なお話をします。
室内に入ってくる水は、雨水ではない場合もあります。
例えば、水道管や排水管がこわれて、水が漏れているかもしれません(いわゆる漏水)。
水を使ってないのにメーターが回っていないか、水道代が高くなっていないか、確認してみましょう。
あるいは、室内と室外の気温差による結露が原因かもしれません。換気が少ないと、結露が起こりやすくなります。
「1日中、部屋をしめきっていないか?」など、確認してみましょう。
とりあえず応急処置は完了!その後、費用をおさえて修理するには…?

応急処置が終わったら、すぐに雨漏り修理の依頼をすすめておきましょう。
このページでご紹介した応急処置は、あくまでも時間をかせぐための「一時しのぎ」です。
雨漏りが怖いのは、放っておくと家がどんどん傷んでいくことです。
見えない部分で家が腐っていったり、シロアリが発生したり…。
家の資産価値がさがってしまうので、1日も早い修理をすることが大切です。
では、雨漏りの修理はどこに頼むのがいいのか? 悩んでしまいますよね。
「できるだけ費用をおさえて直したい!」
そんなふうにお悩みのあなたに、おすすめの方法を紹介します。
屋根の張り替えをしなくても直る!「こわれた場所だけ修理」で費用をおさえる
雨漏りを放っておいて、修理を後回しにすればするほど、損をします。
というのは、雨漏りを放置すると、次の3つのような被害が出るからです。
- 家が腐る
- シロアリに家を食べられる
- カビによる家具や健康の被害
詳しくはこちらの記事もご覧ください。
▶雨漏りを放っておくと、どんな被害がでますか?
こうなってくると、屋根の張替えやリフォームなどの、大規模な修理をすすめられることが多いです。
ですが正直、数十万〜100万を超えるお金を出すのは、難しいですよね。
でも、なにも屋根を全面張り替えしなくても、雨漏りは直すことができます。
「こわれた箇所だけ修理」すれば、お金を最小限におさえて雨漏りをストップできるのです。
私たちみんなの雨漏り修理屋さんは、そんな「ピンポイント修理」をしている、雨漏り修理のプロ集団です。
「お金をかけたくなかったので、助かった!」と、多くのお客様に喜んでいただけています。
屋根や外壁に水をかけてしっかりと調査(散水調査)して、雨漏りを再現して調査するので、雨漏りを見逃すことがないんです。
正直に申し上げて、やはり全面張り替えの方が根本的な解決策になります。
このピンポイント修理は、おおよそ2年くらいであれば雨漏りを防ぐことができるサービスです。
ピンポイントで費用をおさえた修理ですが、補償はしっかりしています。3ヶ月以内に再発した場合、無料で修理します。
また、火災保険が使えるのか?といったご質問も、ぜひお気軽にしてみてください。火災保険が使える条件や申請に関することなど、わかりやすくご説明させていただきます。
私たちは、なんでもかんでも屋根の張替えや塗替えをおすすめすることはありません。