台風で瓦屋根が飛ばされ、落ちてしまいました。どうしたらいいですか?
愛知県
M.H様
先日の台風で屋根の瓦が何枚か飛びました。
築31年の戸建てです。
何枚かはまだ屋根の上に残っていて、落ちると危ないです。
近所に迷惑をかけないかも心配です。
どうやって修理するのが一番いいでしょうか?
雨漏りがひどくなって修理費用が大きくなる前に、部分修理で早めに直すのも手です

こんにちは! みんなの雨漏り修理屋さんの、松坂です。
「台風で屋根の瓦が飛ばされた!」
毎年、台風が直撃した地域の方から多くいただくご相談です。
瓦…こんな感じだった…( ̄▽ ̄;)
— SHIN∞ (@shin919infinity) 2018年9月5日
どうしような…親と相談中
台風21号の野郎! pic.twitter.com/1LWnV1tgyB
結論から申し上げます。
- ひどい雨漏りになる前に、1日も早く修理する
- ブルーシートをかぶせる応急処置は、危険なのでプロにまかせる
- 火災保険が使える可能性がある(写真を撮っておく)
- 部分修理でも2年ほどしのげる
応急処置をしようと、屋根に上る方も多いです。でも、危険なのでやめていただきたいのが本音です。
とくに、表面に釉薬が塗られた陶器瓦などは、少し濡れただけでもよく滑るので大変危険なんです。
屋根に上り慣れている私でも、何度か落ちそうになったことがあります…。
これから、台風で屋根の瓦が落ちた時にやるべきことや考え方を、説明してまいります。
「今すぐ、瓦が落ちた部分を修理してほしい」
「火災保険のことも相談したい」
そんな方は、こちらからみんなの雨漏り修理屋さんにご相談ください。 台風のトラブルに強いスタッフが、すぐに対応いたします。
ひどい雨漏りになる前に、1日も早く修理する

屋根瓦が飛ばされたり落ちたりしても、すぐには雨漏りしないこともあります。
瓦の下の防水シート(ルーフィング)が、雨水の侵入を防いでくれるからです。
ですが、そのままにすると、下地やルーフィングが傷んで雨漏りすることに。
下地が雨水で濡れると、木材が腐って大きな工事が必要になるケースもあります。そうなると、シロアリも発生しやすくなります。
そのような二次被害は、早めの修理で防ぐことができます。
なので1日も早く修理しましょう…!
※ちなみに、築30年以上の建物は、いまの耐震工法が適応される前なので、瓦の下の土が劣化して瓦が落ちる事故も多いです。
ブルーシートをかぶせる応急処置は、危険なのでプロにまかせる
自分で屋根に上ってビニールシートかけて応急処置をしよう!と考える方がいらっしゃいます。実際にやる方もいます。
ですが、落下事故につながるので危険です。
ブルーシートのかぶせ方にはコツがあり、じつは正しいノウハウが必要です。間違った方法でかぶせると、後で風で飛ばされて電線に引っかかってしまったり、近所の家に飛んでしまうことも少なくありません。
最悪の場合、電線にひっかかって停電を引き起こしてしまうことも。
その他、ブルーシートのスキマから雨漏りして、見えない部分が傷んでいた!なんて例もあります。
「ブルーシートの応急処置くらい自分でできるよ」という考えは、キケンです。被害を大きくしないよう、プロの業者さんなどに頼んでください。
火災保険が使える可能性がある
自然災害で壊れた屋根は、火災保険で直せる確率が高いです。できる範囲でかまいませんので、瓦が落ちた部分や屋根の写真を撮っておきましょう。屋根修理・雨漏りと火災保険について詳しく知りたい方はこちら。
部分修理でも2年ほどしのげる

瓦が半分以上吹き飛ばされてしまった場合などは、全体的な修理が必要になります。
ただ、数枚飛んでしまった場合、一部分だけなくなってしまった場合などは、部分修理で対応できることが多いです。
「大きなお金はすぐに出せないので、とりあえずしばらく直ればいい!」そんな場合は部分修理がおすすめです。
以下の表を費用の目安にしてみてください。
全体的な修理の費用(目安) | |
---|---|
瓦の修理・交換 | 25万円~120万円 |
漆喰修理 | 20万円~80万円 |
クギの打ち直し | 10万円~70万円 |
塗装(セメント瓦の場合) | 30万円~130万円 |
棟瓦の積み直し | 50万円~170万円 |
葺き替え | 60万円〜200万円 |
部分的な修理の費用(目安) | |
瓦の一部交換・部分的補修など | 1万〜30万 |
※費用の目安について
・全体的な修理費用は、約30坪の建物の費用相場です。
・屋根の高さや傾き(勾配)などによって、足場(別料金)が必要な場合もあります。
・少ないですが、屋根の状態によって目安の範囲外になるケースもあります。
落ちた瓦で人を怪我させてしまったら?
瓦が落ちた原因が、台風や地震など自然災害だった場合は、個人に賠償責任は生じません。
ただし、落ちそうな状態を放置していたり、ずっと修理してこなかった場合は、損害賠償の責任が生じます。
もちろんケースバイケースですが、基本的にはこのルールが適応されます。
瓦屋根の修理で悩んだら
もし瓦が落ちてしまったり、飛ばされたりしてお困りでしたら、みんなの雨漏り修理屋さんにご連絡ください。
「突然、台風に瓦を飛ばされてしまって困った…」
毎年このような修理に対応していますので、無理のない部分修理でスムーズに対応できます。多くのお客様に、「どうしようと思っていたけど、助かった〜!」などお喜びいただけています…!
もちろん、全体的に葺き替えたいなど、大規模な修理もおまかせください!